お口の悩み
2023/05/17
発信者 : KOSSHI
『6月4日は虫歯の日』
みなさんは歯科医に定期的に通院していますか?
人間の歯は(親知らずは生えなかったり抜いてしまうため)28~32本ですが、8020運動といって80歳までに20本の歯を残すことが推奨されています。
現在では5割の人が20本残せるように改善されているようですが、歯が残っているということは口腔ケアがますます重要になってくるということに!
世界保健機関(WHO)の調査によりますと、口腔疾患を持っている人の数は、世界で約35億人もいるそうです。
日本人のむし歯未処理は約3割の4000万人が抱え、30代以上では約半数が歯周病にかかっているそうです。
虫歯や歯周病を放っておくと血液にのって菌が全身にまわり身体や心の疾患につながり、健康寿命を損なうおそれが倍増します。
歯がなくなる原因は、
- 歯周病
- 虫歯
- 欠けたり割れたり など...
特に1位の歯周病は、別名『サイレントディージーズ(静かなる病気)』といわれていて、気が付いた時には抜歯するしか方法がないなんてことになるようです。
50歳以上は歯周病のリスクが高まりますが、特に喫煙者は1日10本以上でリスク5.4倍、10年以上の喫煙者は4.3倍にもなるそうです。
健康で満足度の高い人生を送るためには歯をしっかり残し、咀嚼力を高め誤嚥を防いでいくことで全身の健康が保たれるといいわれます。
近年では、身体の健康だけでなく心などにも影響があることもわかってきました。
うつや認知症なども口腔ケアで予防ができたり、改善されるそうです。
口腔ケアを特に勧めてくれる病院では、診療科にかかわらず入院患者の退院までの日数が短くなることも報告されています。
外科手術で入院したのに、口腔ケアをしっかりしているところでは治癒が早まり、退院までの日数が短くなるなんて驚きですよね。
近頃は、歯にまつわる書籍も売れているようで、内容を読んでいると、歯磨き粉は少ないほうがいいと昔はいわれていましたが、今はたっぷり!
そしてすすぎは少なく、夜はすすがなくてもよい(!?)なんてことも書いてあり驚かされました。
子育て中に意識する事も昔とは変わってきていて、親からの虫歯菌をうつさないために、子供に食べさせる箸やスプーンを分けるのは当たり前になってきました。
しかし、社会全体での認知はまだ低く、祖父母に預けたら同じ箸で食べさせていた、なんてこともまだまだあるようです。
口腔ケアの常識は年々変わってきています。
毎日の歯ブラシでのブラッシングはもちろんのこと、日本ではまだまだ取り入れている人は少ないフロスや歯間ブラシをぜひ使っていきたいです。
時間をかけてきれいに磨いたつもりでも、フロスを使うとこんなに歯の間は汚れていて歯ブラシでは取れていないんだと驚きます。
口の中に手を入れることに抵抗がある方は、まずは糸ようじから始めてみませんか。
初心者の方は、ワックスタイプやミント味のものが抵抗なく使えるかもしれませんね。
最先端の情報をもとに、自分の口腔ケアが手遅れになる前に、日々少しの努力で改善できるので歯ブラシにプラスをぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。