円安の影響について
- 欧州製品輸入は影響は少ない?? -
2022/10/12
発信者 : ISHIZUKA
いまだ円安が続いています。
本日(2022/10/12)の両替換算レートでは、
【US$1=¥147.31】【Euro1=¥143.36】
ですので、この1カ月程、ユーロよりアメリカドルの方が高くなるという逆転現象が起きています。
ウクライナ戦争による原油価格高騰、新型コロナウィルスによる航空機減便からくる国際貨物料金の値上げと、貿易業者(特に輸入業者)にはダブルパンチで不利な状況が続いています。
試みに、本日(2022/10/13)と2年前、3年前で、同じ価格の海外製品を購入(輸入)した場合の価格の違いを計算してみました。
【商品価格 US$1,000 / Euro1,000の商品を購入した場合】
為替レート | 商品価格 | ||
---|---|---|---|
2020年 | US$1 | ¥106.72 | ¥106,720 |
Euro 1 | ¥126.37 | ¥126,370 | |
2021年 | US$1 | ¥114.56 | ¥114,560 |
Euro 1 | ¥132.65 | ¥132,650 | |
2022年 | US$1 | ¥147.31 | ¥147,310 |
Euro 1 | ¥143.36 | ¥143,360 |
上記の計算の結果、アメリカ製品(US$建て)を購入した場合は、2年前と比べると約38%の値上げ、1年前と比べると約28.5%の値上げになります。
これに対して、ヨーロッパ製品(Euro建て)を購入した場合は、2年前と比べると約13%の値上げ、1年前と比べると約8%の値上げになります。
為替変動だけではなく、製品価格自体の値上げや国際送料の値上げも同時に考慮しないとならないのですが、ヨーロッパ製品の価格は当初予想していたよりも円安の影響は少ない印象があります。
おおまかではありますが、1,000円の製品なら約100円の負担増、10,000円の製品なら約1,000円の負担増になります。
これまでの経験上、今回の円安状況は近い将来変わると考えています。
なぜなら為替レートが変動しないと為替取引で利益を得ている国際企業が儲からないからです。
たとえ、現在、日本とアメリカの間の金利差から円安ドル高が続いても、ある時点に達するとドル売り円買いで為替差益を得ようとする国際企業がでてきて、再び円高ドル安の局面が現れると予想しています。
いかがでしょうか?